時短のキモは「下ごしらえ」
時短料理には下ごしらえは必須です。
料理が大変で面倒で時間がかかるのは、何の下ごしらえもしないで、
いきなり全ての工程を始めなくてはならないから。
ラーメン店では注文から10分足らずでラーメンが出てきます。
なぜなら、必要な時間はラーメンを茹でることだけだからです。
後は用意された食材をのせるだけ。
切りたてのねぎをのせろとおこる客はいません。
普通はねぎは朝から大量に仕込んで山盛りになっているものです。
これと同じことを家庭でもできれば、食事の用意は劇的に楽になるわけです。
もしも「ほうれんそう」がゆでてあれば、めんつゆかけただけで1品になります。仕上げるまでに1分とかかりません。
このかんたんな料理を一から作るなら
1、「ほうれんそう」を洗う(1分)
2.お湯をわかす(10分)
3、茹でる(2分)
4、冷水で冷やす(30秒)
5.まな板を取り出して切る(1分)
と言う、工程が必要になり、とても面倒な仕事となってしまいます。
「ほうれんそうのおひたし」という料理は、下ごしらえがほぼ全ての工程と言えるわけです。
もしも少々時間の経ってしまったホウレンソウだったら、傷んだ個所を取り除く作業が必要になり、
「1、「ほうれんそう」を洗う(1分)」
作業の前の仕事が増えます。
泥のついたようなものなら、何十分もかかります。
しかも傷んだ葉物野菜は不味くなるし、家族も喜んで食べる食材ではないので、手間がかかった割には喜んでもらえないし、無駄な仕事をしたという気持ちに。
葉物野菜は購入した、その日のうちに全て茹でて「したごしらえ」の作業を全て終わらせてしまえば、むしろ使い勝手がいい食材です。
茹で卵をめんつゆに漬けた、味付け卵をのせれば、豪華な1品になります。
もしもネギが刻んであって、冷凍そばが冷凍庫に入っていれば、それだけで1食になります。
刻み葱の寿命はせいぜい2日なので、3日に1回くらいは刻む必要はありますが、加熱する料理なら、冷凍してしまえば大丈夫。
時間もあって、元気な週末にこれらの作業を全てやってしまえば、疲れ切った平日は「仕上げ」だけをやればよくなるので、数分で食事の支度が可能です。
最悪、家に帰れなくても、夫や子供に「好きな物を食べておいて」と言えるのです。